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2022年5月6日聴竹居 新緑を愛でる会

聴竹居は京都帝国大学の建築科の教授である藤井厚二が建てた自邸です。1928年(昭和3年)に竣工して今年で94年になります。

藤井は日本の気候風土に合った近代住宅を構築するため、自邸を実験台として家を建てては改善を繰り返し、5回目に建てた家がこの聴竹居です。

ご縁があって私はこの建物のガイドをさせていただいてます。コロナの自粛期間を除き、毎年新緑の季節と紅葉の季節だけは、予約無しで見学いただけるイベントが開催されています。春は「新緑を愛でる会」秋は「紅葉を愛でる会」という名のイベントです。

今年の「新緑を愛でる会」は4月30日に開催されました。前日はひどく雨が降りましたが、イベント当日は凛とした空気感が漂う素晴らしい晴れの日となりました。

私は下記のような家を目指して日々設計に取り組んでいます。①造形として美しい(風景に馴染む)、②快適である、③長持ちする

聴竹居は建てられた年代は古いですが、当時としては上の全ての条件を満たしている住宅だと思っています。私の事務所の近くに、この聴竹居という素晴らしいお手本があるのはとても有難いことです。

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