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2023年1月30日国宝、待庵を訪ねる
スタッフの酒井新です。
わたしたちが住む京都府乙訓郡大山崎町に「待庵(たいあん)」があります。
JR山崎駅改札をでてすぐ左に「妙喜庵(みょうきあん)」という建物があり、その中に待庵はあります。
現存する茶室建築としては日本最古のもので千利休の遺構としては唯一のものだそう。
3年ほど前に一度訪れたことがありコロナ禍になってからは見学不可だったのですが年明けから見学再開ということで行ってまいりました。
写真は待庵の平面図です。
右下の2帖の間がお茶を出すところとなっており炉が切ってあります。
2帖=狭いと想像するかと思いますが利休は広く感じさせる工夫を凝らしています。
まず、それまでのお茶室は北面に向くものが主流だったものを待庵では南向きにしました。
光をより多く取り込むためです。
しかし室内天井高は低く、軒下も低い上に深いので南面とはいえ暗いです。
室内天井において、もてなされる側が座る場所の天井部分は掛け込み天井(傾斜がついた天井)となっていて高さをだしています。
これがまた室内空間に動きをもたらしています。
壁は驚きの4㎝厚です。
ヨシという植物を芯材として土壁を作っています。
実際に室内には入ることはできなくてにじり口から眺めて想像するのですが、
この空間に入ってお茶を飲むという行為があまりにも日常から切り離されていて別次元にいるかのように感じそうであるなぁと思いました。
秀吉(になったと仮定)してにじり口から入り利休の淹れるお茶を飲んで茶碗を褒め自分をかえりみる…
そんな想像をするとこころが静かになります。
待庵見学申し込みについては山崎観光案内所に詳しく書いてありますよ♪ぜひ訪れてみてください。